PRESENTATION
SESSION
Project Naraku 外伝 —— レールロード図で照らすOnigmoのバグ
「spoiler: Naraku was Onigumo.」——README の冒頭にそう記されています。Oniguruma(鬼車)・Onigmo(鬼雲)を受け継いだ Ruby 専用の正規表現エンジン、それが Naraku(奈落)。その存在を知ったのは RubyKaigi 2026、makenowjust さんの発表でした。 発表では、Onigmo のバグが紹介されていました。ケースフォールディングの揺れ、文字クラスの意外な振る舞い——自作の正規表現エディタ Rubree のレールロード図で照らすと、鬼の影がくっきりと浮かびました。さらにその奥には、触れた途端にプロセスを封じる——ReDoSという名の瘴気(しょうき)も潜んでいます。 「VM とコンパイラはまだない」——Claude Code があれば辿り着けるかもしれない。そう思って踏み出したところ、行く手には結界が張られています。Claude Code の力で打ち破り、門の前に辿り着きました。結界を解けば、次に来る者の入口も開きます。 踏み込んだ先には、正規表現エンジンの本質的な問いが待っていました。どうすれば瘴気を構造から断ち切れるのか。先行していた Ruby の分身を手がかりに、少しずつ試行を重ねていく——照らすほど、見えてくるものがあります。 手探りの試みを重ねてきた過程を、Project Naraku の外伝としてお届けします。