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村瀬洋介

理化学研究所 計算科学研究センターに所属する研究者。専門は数理社会科学で、数理モデリングと大規模シミュレーションを通じて人間社会の複雑な現象の解明に取り組んでいる。ジョブ管理ツール OACIS の開発を2013年より主導し、現在も継続的にメンテナンスと機能拡張を行っている。RubyとRailsをベースとした研究支援ツールの開発を通じて、科学技術計算とRubyコミュニティの橋渡しを目指している。

SESSION

「富岳」と研究者をRubyでつなぐ:シミュレーション管理ツールOACIS

スーパーコンピュータ「富岳」のような高性能計算機を使った科学技術計算では、大量のシミュレーションジョブを管理する必要があります。ところが、最先端の研究現場であっても、ジョブ投入や結果整理などの作業は意外にも手作業が多く、煩雑でミスも起こりがちです。本発表では、私たちがRubyで開発しているジョブ管理ツール「OACIS(オアシス)」を紹介します。OACISは、リモートホストへのジョブ投入から、結果ファイルの自動収集、ログの整理、パラメータ探索までを一貫してサポートするWebアプリケーションです。科学研究の現場で実際に使われており、スパコンでも稼働しています。本発表では、OACISの機能と内部構成を解説しながら、科学技術計算の現場がどのようなものか、そしてRubyがどのように役立っているのかを紹介します。

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