Aaron Patterson さんインタビュー
RailsConf 2016 の三日目(5/6)の、Aaron さんのキーノートが終わった後に伺いました(話し手:Aaron Patterson、聞き手:笹田)。
笹田 Aaron さんの東京Ruby会議11でのご発表について、お話を伺ってもいいでしょうか。
Aaron もちろんです。この発表では (ヒミツ) について話をしようと思います。これは、最近私がやったハックの中で、一番面白いものでした。(ヒミツ) のデータをうまく使えるようにするために、いろんな工夫をしました。
笹田 ちょっと待って下さい。発表のタイトルには画像認識と書いてありますが、その話をするんですか?
Aaron その通りです。今回の発表では、二つのトピックについて話をしようと思います。
笹田 では、タイトルと概要を変えますか?
Aaron いや、この話はサプライズなので、変更しないでおきましょう。
笹田 じゃあインタビューで喋っちゃ駄目じゃないですか。
Aaron まぁ、そこまで秘密にすることもないかな、と。
笹田 では、記事では、ぼかして書いておきます。しかし、(ヒミツ) の話って、先ほど RailsConf のキーノートで話をしていたあれですか?
Aaron そうです。あの裏側の話をしようと思います。
笹田 あれって、Rails 5 の目玉機能になるんでしょうか?
Aaron まさか! 完全に個人の趣味のプロジェクトです。
笹田 さすがに、そうだったんですね。とても面白そうな話題です。では、次のトピック、つまりタイトルにある画像認識の話を聞かせて貰えますか。
Aaron 私が画像認識プログラムを書いた話を紹介しようと思います。
笹田 画像認識ってことは、Python を使うのでしょうか?
Aaron いいえ、すべて Ruby です。
笹田 じゃあ、数学の話みたいな内容もあるんでしょうか。
Aaron いいえ、OpenCV を使っているので、その辺は全部隠してあります。発表でも、細部には踏み込みません。
笹田 なるほど。しかし、なんでそんなことを始めたんですか?
Aaron 実は、私は Magic the Gathering(MtG)のカードを沢山持っていて、それらを売ろうと思っているのですが、それらの価格を自動的に調べたかったんです。MtG では、カード一枚の価格が、凄い高額で取引されていることがあるんです。
笹田 それは本当に実用的ですね。どのように行なうんですか?
Aaron 画像からフィンガープリントを抽出してマッチングを行ないます。処理は Ruby と SQL で書いています。
笹田 なるほど。しかし、数千枚のカードがあると、それを自分でスキャンしていくのは大変ですね。
Aaron そうなんです。なので、今はソフトウェアを作っていますが、次はハードウェアを作ろうと思っています。
笹田 日本には名刺文化があって、名刺スキャナというものもあるので、そういうのを使うのはどうですか?
Aaron それは良いアイデアですね。
笹田 東京Ruby会議11の会場は秋葉原なので、電気屋さんが沢山あります。いろいろ見ていくといいと思います。
Aaron そうですね。そうしようと思います。
笹田 ちなみに、発表を聞くにあたって、必要になる知識、あったほうが良い知識って何がありますか?
Aaron Ruby についてわかっていれば。あと、C について少し。
笹田 MtG についても、知っていた方がいいでしょうか。
Aaron そうですね、知っていると、発表がより面白く聞けると思います。
笹田 どちらの話もとても面白そうですね。今日は、お忙しい中話をして下さって、ありがとうございました。
Aaron ありがとうございました。ところで昨日話をしていた GC について相談したいんだけど(以下略)